袋井市のS様邸は高台の立地を活かした眺望に考慮した間取りが特徴となっています。
外観・内観デザインの工夫
2010年代以降、子育て世代の住宅トレンドは
- リビング階段
- シンプルデザイン
- 北欧風インテリア
- フラット屋根
- ガルバリウム外壁
- 28〜32坪の広さ
となっています。
こちらの家は、フラット屋根ではなく切妻屋根を採用しました。
そもそも、フラット屋根が人気な理由は、
- ひさしが出ていなくて下から吹き上げる風に強いこと
- コストが掛からない(と思われている)こと
です。
つまり、コスパが良い家を求めているということですね。
しかし、多くの人がイメージする低コストと実際の低コストとは違いがあると言えます。
切妻屋根は、材料だけ見ればひさしのないフラット屋根より多く部材を使いますが、価格面ではほぼ同じです。
むしろ、フラット屋根には少しの雨でも窓や外壁が濡れて、乾いた際に汚れてしまうというデメリットがあります。
また、夏の強い日差しを防ぐためのひさしが無いため、遮光ブラインド・カーテンが必要なことや夏の冷房費が高くなるなどランニングコストが高くなると考えられるんです。
そのため、コストを抑える目的でフラット屋根を考える場合は切妻屋根の方がトータルでお得になることを覚えておいた方が良いかもしれませんね。
間取り面の工夫
S様邸の間取りは、家事動線を考慮したものになっています。
子育てをするうえで、家事の際の無駄な動きは極力避けたいものですよね。
そこで、二階へ上がるために
リビング→廊下→階段
という従来の間取りではなく、ワンルーム的に使う考え方を採用しました。
リビングを単なる「居間」とせず、通路や台所も兼ねたマルチな空間としたのです。
階段もリビング内にもうけ、さらに廊下やホールもできるだけなくしています。
無駄な空間を少なくするよう工夫されているわけですね。
二階も、家族共用のホールからバルコニーに出れるようにすることで、プライバシーにも配慮。
毎日の家の中での移動距離や時間を可能な限り少なくするようにしました。
こうした工夫も注文住宅ならではですね。