静岡市内でいろいろな土地を検討して、ようやく気に入った場所を見つけることができたYさん。
「素人なんで寸法とかすごいいい加減で申し訳ないんですけど、ちょっとした希望を絵に描いたので見て下さい」
こんな言い方で手書きの図面をLINEで送ってくれたのですが、その平面プランを見たときに衝撃が走りました。
北側採光を採用していたからです。
しかもそのプランがすごくセンスの良いものでした。
そのままのレイアウトを生かす形で図面化し、少しの修正はあったもののかなり早い段階でまとまりました。
この記事では、静岡市の注文住宅(Y様邸)の概要と、北側採光のメリットや注意点、吹抜の取り方などを実例を通して見ていきたいと思います。
あなたの家づくりの参考にしてみてください。
静岡市の注文住宅の概要
日本一深いと言われる駿河湾に沿って走る国道150号線バイパス。
そこから北に数百メートル行った所にY様邸はあります。
敷地は、東名高速道路の斜面に隣接した道路に面しており、穴場的な土地でした。
黒い外壁が落ち着いた印象を与えています。
上の画像のブルーシート部分は今後しばらくしてから芝生が植えられるところです。
撮影までに間に合いませんでした。
ちょうどこの季節には芝生の販売が極端に少なくなっていて、通販で遠くから取り寄せ中だったんです。
間取りを確認していきましょう。
1階にはお風呂や洗面といった水回りと、リビングダイニングキッチンに加えゆったりめの寝室(ウォークインクローゼット付き)を配置。
当時Y様の家族は夫婦2人、生活全てを1階で済ませることができます。
2階にはトイレと7.5帖の洋室2つ、家族が増えたり誰かが居候しても対応可能です。
Y様邸の資料は、リアリゼの他の建物と同様に
・フラット35S金利Aプラン
・省令準耐火構造
となっています。
Y様邸プロジェクトの期間はちょうど次世代住宅ポイントの実施期間でしたので、こちらのポイントも問題なく取得されていました。
仕様を少し説明しますと、フラット35S(エス)の金利Aプランと言うのは、全期間固定型住宅ローン「フラット35」の上位バージョン「フラット35S(エス)」に適合する住宅と言うことです。
省令準耐火構造と言うのは、屋根面は不燃材料、軒裏や外壁を防火構造、室内のプラスターボードを梁下まで貼り伸ばすファイヤーストップ構造とするなどの基準を満たしているということで、火災時に建物の外に火を出さないようになっています。
そのため火災保険料が一般の住宅に比べて安いんですね。
こちらのお家はYouTube動画で中を見られるようになっていますので、よろしければ覗いてみてください。
北側採光のメリットとは
一般住宅の計画では、優先的に南側から採光するのが基本です。
しかし、敷地や周囲の状況によっては南側から明かりを取りにくい場合もあります。
東西に長い敷地で、南側には境界線いっぱいに建物が来ているようなケースですね。
そんな時は、無理に南側採光に拘らず、北側採光も検討してみると良いです。
北側採光の家の室内は、想像以上に明るいと言うことがいえます。
南に大きな窓があっても、直射日光が部屋に入ってくるのを防ぐためにカーテンもしますよね。
北川からは直射日光が入らないので、人目のない部分であればカーテンは不要です。
直射がない代わりに、反射光が入ってくるため、明るさが均一で不快な影もなく良好な明るさを確保できます。
この辺が北側採光のメリットといえますね。
Y様邸のプランはその成功事例ですが、北側採光を使うには注意が必要ですので、確認してみましょう。
北側採光をする場合の注意点
北側採光を採用する場合の注意点として、以下のことを確認してみましょう。
・北側に十分なスペースがあるかどうか
・北側の前面道路の向こうが眺望かどうか
北側に十分なスペースがあるかどうかは重要です。
北側から採光するという事は、北側の何かに反射した明かりが室内に入ってくると言うことになります。
そのため十分なスペースがなければ光が反射して室内に入ってきてくれません。
これまでのところ、北側採光を採用したお宅の敷地は北側に前面道路があるケースがほとんどでした。
ですから家の北側には駐車スペース、道路があったわけです。
そしてその向こう側にある何かが、見るに耐えるものであることが望ましいでしょう。
北側採光の家の場合、家の中から見える風景は順光となります。
逆光となる南川最高と比べて、非常に見やすく目にも優しい風景なんです。
ですから、見えるもの自体も樹木や河川などの自然の風景だったら良いですよね。
こういったところに注目して、北側採光を取り入れるかどうか検討してみてください。
吹抜はどう作るか|位置や大きさ
静岡市の注文住宅Y様邸の特徴は、北側採光の平面プランと、大きなリビングの吹抜空間です。
北側採光については上で説明した通りですので、吹抜について見ていきます。
まず、吹抜の読み方ですが、正式には「ふきぬき」と言うんです。
ですが一般的には「ふきぬけ」と言いますよね。
これを書いている私自身も普段の話言葉の中では「ふきぬけ」と言ってます。
そんな事は良いとして、吹き抜けはどこに設置したらよいでしょうか?
スペースには限りがあるので、効率よく配置したいものですが、最も良いのは階段とくっつけた配置です。
階段の上部はもともと吹抜なので、それと合わせることでより広い空間に感じます。
大きさはどうしたらよいかというと、2階の間取りで検討してみると決めやすいです。
家の間取りと言うのは、もともと2階から検討するとまとめやすいですので、吹抜の計画に限らずまずは2階からやってみると良いでしょう。
広さの制限は特にないですが、2間(3.64メートル)を超える場合には、梁を1本入れるのが一般的です。
大きな吹き抜けのところには針がよくありますよね。
あれは飾りではなく、必要な構造だったのです。
吹抜の注意点としては、冬場のコールドドラフト現象があります。
コールドドラフトとは、冷たい空気の加工する動きのことです。
よくリビングでエアコンをつけているのに、階段から冷たい空気が降りてきて風となって不快な寒さを催すことがあります。
これは暖かくなった空気が吹き抜け部分で上に上がり、2回の冷たい空気を階段などから下に教えるために起こる現象です。
対策としては、家全体を均一な温度で管理するというのがあります。
全館空調や気調システム(パナソニック)といった空調設備商品を利用することになりますが、設備費がかさむので注意が必要です。
全巻空調の金額目安としては、30坪程度の家で100万円程度見ておく必要があります。
と言うことで、今回は静岡市の注文住宅Y様邸を紹介いたしました。
こうした、デザイン性が高く住みやすい高性能な住宅を予算内で提案できる強みが建築工房リアリゼにはありますので、これから家を建てようとお考えの場合にはお気軽にご相談ください。
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