家を建てると火災保険を契約します。
その理由は、火事で家が焼失した際に、保険金でもう一度建て直すためです。
しかし、注文住宅を建てる計画の中で、いったいいつ火災保険を検討するんでしょうか?
契約のタイミングも謎ですよね。
そもそも火災保険ていくらかかるんでしょう。
この記事ではそうした疑問を解決していきます。
注文住宅の火災保険の契約期間は何年?
火災保険は、2017年10月の火災保険料改定以前は、10年を超える契約が可能でした。
そのため、住宅ローンを組む時に35年分の火災保険料を支払えば済んだんです。
しかし、現在は10年を超える火災保険契約はできません。
10年を超える火災保険契約が出来なくなったのは、参考純率の適用が10年以内に限定されたためだと言われています。
火災保険料が値上げされる?
2017年10月の改定で保険料は大幅に値上げとなり、消費者にとっては痛手となりました。
2019年10月にも改定があり、値上げになるだろうと言われています。
値上げの原因は、損害保険料率算出機構が、損保の参考純率を値上げしたこと。
火災保険料は、参考純率をもとにを算出されるということで、やむを得ないことのようですね。
しかし、こうした動きは本決まりになるまで中々情報が来ないため、公表された時には非常に驚きました。
改定の背景には、インフラ設備の老朽化があり、メンテナンス費用等を考慮した長期的な試算が困難という状況があるようです。
火災保険料を安くするには?
では、できるだけ火災保険料を安くするにはどうしたら良いのでしょうか。
火災保険料を安くするには2つの方法があります。
- 長期契約にする
- 省令準耐火構造の家にする
順番に見てみましょう。
①火災保険料を長期契約で安くする
火災保険料を安くする一つ目の方法は、できるだけ長期の契約にするということになります。
火災保険料は、1年間の保険料に「長期係数」乗じて算出されるため、契約期間が長ければ長いほどトータルの保険料が割安になるからです。
つまり、10年契約をするということですね。
11年目の更新の時に更新または見直しをすることになります。
また、火災保険に付ける形で、地震保険も検討しましょう。
地震保険は1~5年契約を選びます。
地震保険は同じ保険会社でも住んでいる地域によって保険料が違います。
静岡県は東京・千葉と並んで最も保険料が高い地域。
2019年の静岡県の地震保険料は、保険期間が1年間で建物の構造がイ構造(省令準耐火構造の建物)の場合、建物金額1000万円あたり25,000円となっています。
建物の構造がロ構造(一般的な木造)の場合は38,900円です。
2000万円の家ならその2倍ですね。
地震保険料を含んだ火災保険料がいくらになるか、損保ジャパン日本興亜のホームページで試算できますのでやってみてください。
入力する項目は以下を参考にしていただければと思います。
お住いの地域=静岡県
家の価格=2000万円
建築年=2019年
家財の保証=希望しない
火災保険契約年数=10年
こちらの試算ですが、2019年10月1日以降を保険始期日とするご契約から保険料等の改定があるため、実際と少し違う可能性がありますのでご注意下さい。
②火災保険料を省令準耐火構造の家にして安くする
家の構造を省令準耐火構造(イ構造)にすることで、火災保険料が安くなります。
ですが一般的にはその分家の価格が高くなるんです。
どちらがトータルでお得になるか、工務店・ハウスメーカーに相談してみましょう。
省令準耐火構造は、一般的な木造に比べて耐火性能が上がります。
また、防火性能も向上するんです。
両者の違いは、火事になって外に火を出さない性能を耐火性能といい、外部からの延焼を防ぐ性能を防火性能といいます。
因みに、静岡県中部地域で注文住宅を提供しているリアリゼは全ての家を省令準耐火構造で建てています。
つまり、火災保険料が安い家なんです。
資金計画の時点から火災保険料も予算に入れて綿密な管理の元、あなたの家づくりを強力にバックアップしてくれます。
住宅ローン審査から自由設計の注文住宅の建築、火災保険までワンストップで任せられるということで、リアリゼは非常に注目される存在になりました。
お問い合わせはこちらから可能です。
省令準耐火のツーバイフォーはかなり仕様が違いますので、設計者の方も注意が必要ですね。
火災保険の契約のタイミングはいつ?
火災保険はかなり大きな金額になりますが、いつ契約するんでしょうか?
実は火災保険を契約するのは、家が完成して引き渡しの日時が決まった段階です。
建設工事中は、工務店の加入している現場保険が適用されるため、万が一火災が起きても建築主であるあなたに再建築にかかる追加費用が発生することはありません。
しかし、引き渡し日を過ぎると、現場保険は適用されないんです。
つまり、自分で契約した火災保険で対応することになります。
ですから、引渡し日の何時から適用という項目が申込書にあるので、契約日時が決まった段階ですぐに火災保険契約をするようにしましょう。
では、いつから火災保険を検討すべきなんでしょうか?
保険会社や商品を選ぶのは家が完成する時期でOKです。
しかし、やはり保険料を安くするための大きな要素である、構造の選択は最初にする必要がありますね。
住宅会社に問い合わせて、最初に訪問した際に言うくらいの勢いで良いかと思います。
火災保険料を安くできる省令準耐火構造の家は、設計段階から基準に沿ってやっていく必要があります。
家が完成してから省令準耐火構造に変更することはできません。
省令準耐火にしたい場合は、打合せの段階で住宅会社の担当者にはっきりと伝えるようにしましょう。
リアリゼであれば、全棟が省令準耐火仕様ですから安心です。